【就活のリアルを描いた小説!】『何者』 朝井リョウ 著

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こんにちは。りっくんです!

今回は”就活のリアル”を描いた小説『何者』について紹介したいと思います!

 

 

 

 

 

 

1.作品紹介

 

作者の朝井リョウは、『桐島、部活やめるってよ』の原作者として知られています

『何者』は、2013年に第148回直木賞を受賞した作品で、2016年に映画化もされました。

この作品は、就職活動を通して自分が「何者」であるかを模索する若者たちの姿を描いています。

 

2.登場人物

 

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拓人

冷静分析系男子。他人を見下しがち。

 

光太郎

天真爛漫系男子。明るくてコミュ力高い。

 

瑞月

地道素直系女子。ネガティブ。

 

理香

意識高い系女子。プライドが高い。

 

隆良

空想クリエイター系男子。人と違う自分かっこいい。

 

・サワ先輩

達観先輩系男子。上から目線。

 

 

 

3.あらすじ

 

 

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。(Amazonより)

 

 

 

4.『何者』の魅力

 

どの登場人物も現実にいるような人ばかりで、とても共感できます。

観察者ぶって、「自分は他の人とは違った角度から物事をみています」という感じを出す拓人。

明るくてコミュ力高いため、あっさり内定を取る光太郎。

意識高くて、自分の実績をアピールしてくる理香。などなど。

登場人物たちが、「何者かになりたい」という自意識と、そううまくはいかない現実の間で揺れ動いている姿を鮮明に描いています。

人の内定先をネットで検索して、それがブラック会社って噂されているようなところだったら、ちょっと慰められたり、メールアドレスからSNSのアカウントを探したりと。

人間の醜いところもリアルに描いています。

そのため、自分が抱えている闇が暴き出されるかのように感じてしまいます。

皆、自分じゃない「何者か」になろうとするが、自分は自分にしかなれないんだという現実を突き付けられます。

ダサくてカッコ悪いありのままの自分を素直に受け入れることの大切さを教えてくれます。

 

5.さいごに

 

就活のリアルを描いた作品なので、共感できるところがあると思います。

自分にとって、就活はまだ先の話ですが就活をする前に読めて良かったなと思いました。

興味のある方は、ぜひ読んでみてください!

お読みいただきありがとうございました。