【土方歳三のかっこよすぎる生き様】『燃えよ剣』 司馬遼太郎 著
こんにちは。今回は司馬遼太郎の『燃えよ剣』について紹介したいと思います!
司馬遼太郎といえば歴史小説です。歴史小説というと、重たいイメージを持ってしまうものですが、司馬遼太郎の小説はとにかく読みやすいです!そして面白いです!
『燃えよ剣』は、幕末最強の武装集団を作り上げた、新選組副長・土方歳三の生涯を描いています。
司馬遼太郎の最高傑作ともいわれるこの小説は、5月に映画化されることが決まっています。
これを読んで、土方歳三のファンになった方が多くいると思います!それくらい影響される作品です。
あらすじ
武州多摩の農家に生まれた子”バラガキのトシ”(土方歳三)は、生来の喧嘩好きと組織作りの天性によって、浪人や百姓上りの寄せ集めにすぎなかった新選組を、当時最強の剣客集団へと作り上げ、波紋を日本の歴史に投じていく…
感想
新選組を強くすること以外何も考えない、一直線な土方の生き様がとにかくかっこよかったです。この言葉に尽きます。
「武士になりたい」という思いが強いゆえに、実際の武士以上に士道や信念を重んじ、不器用ではあるが自分の生き方を貫いた土方歳三。
「男の一生は美しさを作るためのものだ、自分の。」
このセリフはとてもしびれました。最後まで幕府でもなく、世の中のためでもなく、自分の信念、美意識のために生きた土方の考え方がよくわかるセリフです。
剣に生きて、剣で死んでいった土方の生涯は、壮絶でした。
自分の信念を貫き通す生き様は、とても美しいと思いました。
さいごに
歴史が苦手だという方でも、絶対楽しめます!
そして、読み終わったころには土方歳三のファンになっていると思います。
興味のある方は、ぜひ読んでみてください!
【おすすめ文学】『友情』 武者小路実篤 著
こんにちは。今回は武者小路実篤の『友情』について紹介したいと思います!
武者小路実篤の名を聞いたことがある人は少ないかもしれません。武者小路実篤は、1910年に志賀直哉らと「白樺」を創刊し、「文壇の天窓」を開け放ったと称賛されました。
その後、宮崎県で「新しき村」のユートピア運動を実践、「友情」「幸福者」「愛と死」等を著しました。
その中でも今回は、『友情』について紹介していきたいと思います。
1.あらすじ
23歳にしてまだ女を知らない野島は、女を見るとすぐに結婚を連想してしまう。
友人の妹・杉子に出会って以来、片思いの熱にうかされる妄想の日々。
親友の大宮に抱えきれない熱い想いを打ち明けるが、実は大宮も杉子に惹かれており、最終的に杉子からの求愛に応えてしまう…
400万人が感動した不朽の大失恋小説。
2.感想
野島があこがれの女性を妄想の中で美化していくのは気持ち悪いと思ってしまいました。とはいえ、杉子から「生理的に無理」といわれ、振られる野島の精神的ショックは相当大きいだろうなと。
信仰的までといえる杉子への愛は杉子には決して届かない。杉子にとって野島は恋愛の対象ではないから。とても残酷だと思いました。
自分の感情を抑え野島の恋が実ることを応援していた大宮は、野島との友情をとるか、杉子との恋をとるかで悩む。しかし結局は野島を裏切る形で杉子との恋を選んでしまう。
友人同士における裏切りが、本当の友情なのかと思ってしまいました。裏切ってもなお、友が立ち直ることを信じる。お互いに信頼しあっているからこそ、大宮は裏切ることができたんだなと思いました。
100年以上前の作品ですが、現代にも通ずるところがあり、楽しめます!
失恋したことがある方なら、共感できると思います。
ぜひ読んでみてください!
【ピラミッドはなぜ作られた?】 ~ピラミッド公共事業説~
こんにちは。今回は古代エジプトのピラミッドが何のために作られたのか、解説していきたいと思います!
ピラミッドは世界遺産になっており、多くの観光客が訪れる場所です。
紀元前2650年頃に、ジョセル王が最初のピラミッドを築きました。その後もピラミッドは作り続けられました。
ピラミッドは非常に長い歴史を持つため、解明されていない謎がたくさんあり、とても魅力的です。
1.ピラミッドとは?
ピラミッドとは、エジプトや中南米などにみられる四角錘状の巨石建造物の総称です。
最も大きくて、有名な”クフ王のピラミッド”は、平均2.5トンの巨石が約230万個も積み上げられており、完成までに20年以上もかかったといわれています。
2.ピラミッドはなぜ作られた?
ピラミッドが何のために作られたのか、正確なことは不明ですが、近年、農閑期の失業者対策であったという説が唱えられています。
古代エジプト文明を育むナイル川は、1年のうち7月から10月まで必ず氾濫を起こします。この氾濫により肥沃な土壌が田畑に流れ込み、農作物を育てることができました。
しかし、氾濫の時期、農民たちは失業状態にありました。大量の失業者が暴動を起こす可能性があると考えたファラオは、失業者対策として、ピラミッドを作ったという説があります。
ピラミッドの建設に関わった労働者には、仕事後にパンとビールが与えられました。
また、ピラミッドの建設現場は、”交易の場”であったともいわれています。
古代エジプトでは物々交換が基本でした。エジプト各地から集まった労働者たちは、特産品を交換し合っていたと考えられます。
3.さいごに
ピラミッドには、解明されていない謎がまだまだあります。ピラミッドは墓ではなく、太陽光線を表現しているという説もあります。
気になる方は調べてみてください!
【絶対泣ける!】映画『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997年)
こんにちは。今回は『ライフ・イズ・ビューティフル』について紹介したいと思います!
この映画はカンヌ映画祭で審査員グランプリに輝いた、ロベルト・ベニーニ監督・脚本・主演の感動作です。
ナチの強制収容所に収監されたある一家の物語をユーモラスに描いています。
あらすじ
1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、小学校の教師ドーラに恋をする。
彼の純粋さに惹かれた彼女は結婚を承諾。
やがて、かわいい息子ジョズエも生まれ、3人は幸せな日々を送っていた。
そんな中、彼らは強制収容所へ送られてしまう…
感想
好き嫌いが別れる作品だと思いますが、自分的には素敵な作品だと思いました!
重たいテーマを扱っているにも関わらず、前半はコメディ要素が多くて戸惑いましたが、中盤になり強制収容所へ連れていかれたあたりから一気に雰囲気が変わります。
母と引き離され、強制収容所での生活に不安がる子ジョズエに対し父グイドは、やさしい嘘をつきます。
「これはゲームだ。泣いたり、ママに会いたがったり、おなか空いたとグズると、減点。1000点たまったら本物の戦車に乗って帰れるんだ」
グイドの機転の利く嘘により、ジョズエは絶望的な生活の中でも希望を捨てずにいられました。
過酷な状況であっても、ユーモアにより楽しませることで決して希望を捨てさせない。
まさに、「人生は美しい」(ライフイズビューティフル)と思えるような素晴らしい作品でした。
【おすすめ】 『三四郎』 夏目漱石 著
こんにちは。今回は夏目漱石の『三四郎』について紹介したいと思います!
『三四郎』は夏目漱石の長編小説で、『それから』『門』へと続く前期三部作の一つです。
主人公の三四郎の視点から、青春ならではの学問、友情、恋愛への不満や戸惑いを描き出しています。
あらすじ
東京帝大入学のため九州から上京した三四郎。
活動のはげしい大都市のさまに驚き、孤独にふさぎこんでいたが都会的な女性・美禰子に強く惹かれていく…
感想
夏目漱石の他の作品と比べて読みやすかったです。
主人公の三四郎が抱える青年特有の悩みに共感できる部分がたくさんありました。
旅の途中で一緒になった女性と同じ部屋に泊まるも何もしなかったために、女性から「あなたはよっぽど度胸のない方ですね」と言われるところから、三四郎の純粋さがわかります。
また、恋の駆け引きに翻弄される不器用な三四郎がとても愛おしいです。
作中に何度も出てくる迷羊(ストレイ・シープ)という言葉は『三四郎』の核心を突く言葉です。
恋愛に迷える2人をストレイ・シープと巧みな表現で表しているのは、さすがの一言に尽きます。
【おすすめ】 『仕事は楽しいかね?』 デイル・ドーテン 著 野津智子 訳
こんにちは。今回はデイル・ドーテンの『仕事は楽しいかね?』について紹介したいと思います!
日本では2001年に出版されて以来、ビジネス書の決定版としてロングセラーに。
今でも多くの人に読まれています。
あらすじ
出張の帰りに、大雪のため空港のロビーに足止めされた主人公。
そこで出会った老人に「仕事は楽しいかね?」と尋ねられ、つい不満を漏らしてしまう。
老人は実は、有名な実業家。老人の言葉に主人公はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
感想
この本から学べることは、とにかく試してみろということです。
試してみることに失敗はなく、たえず試し続けることでつねに違った自分になることができます。
チャンスはそこら中に転がっており、問題はそのちょっとしたチャンスに気づいて、ものにできるかどうかだということがわかりました。
「完璧とは、ダメになる過程の第一段階」ーーー完璧では十分でなく、まだ試してみる必要があるということです。まさに名文句だと思いました。
私たちの誰もが成功と隣り合わせで生きているということを教えてくれました。